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あなたのキャリアは山登り?川下り?

作成者: Tatsuya Eguchi|Dec 4, 2023 2:21:51 AM

 

キャリアとは?

最近、私が人事採用のお手伝いしている企業の若手メンバーや学生インターンシップの方々と話す機会が多くあり、その中でキャリア形成について迷っている人がたくさんいらっしゃいましたので、キャリアの考え方についてまとめてみました。

 

キャリアの考え方には、山登り型と川下り型の2つのアプローチがあると思います。

山登り型のキャリアの考え方では、一つの目標に向かって着実に上り続けることを重視します。これは割と多くの人たちが、「あなたのキャリアプランは?」と聞かれた時に最初に思いつくことだと思います。

一方で川下り型のキャリアの考え方は、流れに身を任せながら新しいチャンスや機会を探し続けることを重視します。どちらの考え方もメリットとデメリットがありますので、自分に合ったスタイルを見つける、気づくことが重要だと思います。

キャリアの考え方に関しては、自己分析や目標設定・評価などを通じて自身の価値観や興味・能力を把握し、それに基づいてキャリアを進めていくことが大切です。自分自身のキャリアについての捉え方をしり、自分にあった行動をすることでより充実したキャリアを築くことができます。

 

山登り型と川下り型のキャリアの違い

山登り型キャリアの方は、一つの目標(自分が登りたい山)に向かって着実に上り続けることを重視する点が挙げられます。山登り型の人は、長期的な目標を持ち、目標に向かってロードマップを描いて、コツコツと努力を重ねて一歩づつ前進してくことが得意です。小さい山を登ったら、次にちょっと大きい山を目指す。といった人もいれば、最初から大きな山の頂上を目指す!という人もいると思いますので、山登り型の中にもいろんな考え方があると思います。

山登り型の人は、一度目標を達成する(=山の頂上に到達する)と、ちょっと燃え尽きてしまって、次の目標を掲げるまでに時間を要することもありますが、そういう充電期間も必要!って思えると焦らなくなるので良いと思います。

一方、川下り型のキャリアは、ラフティングのように川の流れに身を任せながら新しいチャンスや機会をうまく捉えて方向転換しながら進んでいきます。川下り型の人は、柔軟な思考と行動力を持ちながら、変化する環境に適応していくことが得意です。

ただ、結果的に遠回りになったり、「自分はどこへ向かうべきなのか?」と悩んで同じところをぐるぐると周回することもありますが、ちょっとしたきっかけやアクションでまた流れ始めることが多いので、迷ったら一旦流されておく。というぐらいの心持ちはあっても良いと思います。

どちらのキャリアタイプなのか?は個人の価値観、性格、目標の持ち方等によって異なります。山登り型のキャリアは安定感や着実な成長を重視する人に向いています。一方、川下り型のキャリアは柔軟性やチャンスを活かす能力を重視する人に向いています。自分自身の性格や目標を考慮しながら、どちらのスタイルが自分に合っているかを見極めることが大切です。

ちなみに私自身は川下り型のタイプで、それに気づくことができたのは、Plannced Happenstance理論という概念を知ったのがきっかけでしたので、以下、簡単にPlanned Happenstance理論についても説明しておきます。

 

Planned Happenstance理論とは

Plannce Happenstance理論(計画的偶発性理論)は、スタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ(Krumboltz.J.D)教授によって提唱された理論で、偶然性を活かしてキャリアを築くための理論です。

この理論では、計画的なキャリア形成だけでなく、偶然や運命的な出来事を受け入れ、それをチャンスと捉えることが重要視されます。Plannce Happenstance理論では、新しい人間関係や情報の交流、新しい環境への積極的な参加などを通じて、新たなチャンスや機会を見つけ出すことが重要です。

Plannce Happenstance理論は、予測不可能な状況や変化の激しい社会において、柔軟なキャリア構築を支援します。また、この理論は自己成長や自己啓発にも繋がります。新たな経験や挑戦を通じて自己を成長させることで、自身のキャリアをより豊かにすることができます。

 

Planned Happenstance理論のキャリア構築への活用方法

Plannce Happenstance理論をキャリア構築に活用するためには、以下のような方法があります。

<新しい人間関係構築>

Plannce Happenstance理論では、新たな人間関係を築くことが重要視されます。自分の興味や関心を持つ人々との交流や、異なるバックグラウンドを持つ人々との関わりを通じて、新たなチャンスやアイデアを得ることができます。新たな人間関係を築くために、セミナーやイベントへの参加、SNSを活用したコミュニケーションなどを積極的に行いましょう。自分の興味や関心を持つ人々とのつながりを広げることで、新たなチャンスが生まれる可能性が高まります。

私は割と人見知りなので、多くの人が集まるようなセミナーやイベントの場所というのは苦手ですが、とりあえず参加してみて、誰か一人でも新しい人と出会えれば参加した価値がある!ぐらいの期待値設定を心がけています。

<情報の収集と分析>

Plannce Happenstance理論では、情報収集とその分析が重要なステップです。新たな情報やトレンドを把握し、それを自身のキャリアに活かすためには、情報の収集力と分析力を養うことが必要です。

とはいえ、新しい情報を一気に詰め込んでも消化しきれないので、まずは自分が興味ある分野からちょっとづつ情報収集を始めていき、そこから深ぼっていくようなやり方で良いと思います。

<チャンスの創出と活用>

Plannce Happenstance理論では、偶然や運命的な出来事をチャンスと捉えることが重要です。自身の興味や能力に合ったチャンスを見つけ出し、それを活用することでキャリアの発展に繋げることができます。そのためには、まずは自身の興味や能力、目標に基づいて、新たなチャンスや機会をマッピングしていきましょう。自分が取り組みたい領域や職種、業界などを明確にし常にアンテナを張っておくことで、チャンスをうまく捉えることができると思います。

 

2024年5月1日追記

先日、高校時代から30年のつきあいになる友人たちと話をしている時にふと思ったことがあるので追加。

キャリアについての考え方の中で、もう一つ、「さまざまなカード(知識、経験、スキル、人脈など)を集めて、レアな組み合わせを作る(営業+人事+海外+IT+スタートアップ など)」ということも大事だと思っています。

山登り・川下りのいづれのタイプであっても、進んでいく途中で必ず分岐点になる場所・タイミングがあると思います。その分岐点にいろんなカードが並べられていて、その中でどのカードを手にする選択をするのか?によって、次の分岐点で出てくるカードが変わっていく。みたいなことがあるのかなと。

同じカードを集め続けて、その分野のスペシャリストして価値を発揮する。というのも強みだと思いますし、いろんなカードを集めて、唯一無二の組み合わせを作ることで自身の差別化を図る。というのもあると思います。

そう考えると、集めたカードはどんなものであっても無駄ではないし、それをどう使うのか?次第なのかな。と。